コロナウィルスによって、私たちの世代には初めてというほどの大きな変化が起きています。今回はこんな時だからこそ、改めて健康十訓が必要なのではないかと思います。
- 少肉多菜(肉は少しに、野菜を多く食べる)
- 少塩多酢(塩より酢を多く使用する)
- 少糖多果(砂糖は少なく、果物を食べる)
- 少食多噛(よく噛んで、食べ過ぎない)
- 少衣多浴(薄着で、風呂に頻繁に入る)
- 少車多歩(車・籠はあまり使用せず、なるべく歩く)
- 少憂多眠(あまり悩まずに、しっかりと睡眠をとる)
- 少憤多笑(あまり怒らずに、よく笑う事)
- 少言多行(言葉は少なめに、行動をしよう)
- 少欲多施(欲張らすに、人に与えましょう)
上記は横井也有(1702~1783)という、江戸時代の俳人の健康十訓というものです。
食事についてのアドバイスから、生活スタイルのアドバイス、そして生き方についてのアドバイスまでを10の言葉でまとめてあります。
200年以上前の言葉なのに、現代人にも当てはまる言葉ばかりです。特にコロナウィルスの影響で、多大な変化が起きている今だからこそ、改めて見つめ直すことが必要かもしれません。
今回は少憂多眠、少憤多笑、少言多行、少欲多施の4つについて書いていきます。
少憂多眠
あまり悩まずに、しっかりと睡眠をとる事が大切だと書かれています。
悩んでも悩んでも答えが出ない時は、思い切って寝てみようという事ですね。心と体は密接に繋がっているので、睡眠が十分にとれていないときや、体調が悪い時は思考もマイナスの方に引っ張られることが多くなると思います。
しっかり寝てみたら、なんで悩んでいたのかさえ忘れているかもしれませんし、寝ている間に脳が思考の整理をしてくれることもあります。思考が整理されることにより、同じ事でも視点を変えて考えることが出来るようになり、悩みが悩みではなくなることもあります。
悩みは想像上の産物で今はまだ何も起きてはいないのですから、まだ起きてもいないことに悩みすぎると今を逃しちゃいますよね。今この瞬間の事で悩む人ってあまりいないですよね、少し先の未来の事とか過去の事とか誰かの事とかを想像して、今じゃないことについて今悩んでるはずです。
想像力は人に生きる活力を与える事もありますし、人に絶望を与えることもあります、人は想像力がある故に悩むんだと思います。
くよくよ悩んで夜更かしをするくらいなら、一度思い切って寝てみましょう。
少憤多笑
あまり怒らずに、よく笑おうという事が書かれています。
一度怒ってしまうと、さらに怒りが増してとんでもなく怒ってしまう人っていますよね。
あれは怒ってる間に、いろいろ想像したり連想したりして、どんどん怒りの感情の方に引っ張られているんだと思います。
怒りに任せてしまうのは簡単なことですし、ある種の快感をもたらすのだと思います。しかし一時の怒りによって、大切なものを壊してしまうこともあるでしょう。怒りに任せてしまう前に、怒ることによって何がどうなるのか?考えを巡らせる癖をつけるのも必要です。
普段から多く笑うことによって、心も穏やかになりますし、ポジティブな思考をする癖がつくと思います。周りの人にとっても、イライラしている人といるより、笑顔の人といたいし会いたいと思いますよね。
相手のことを思って叱るというのは良いと思いますが、個人的には怒って問題が解決する事って、ほとんどないと思います。
少言多行
言葉は少なめに、行動をしようという事が書かれています。
百聞一見に如かずではないですが、百の言葉より一つの行動の方が価値があるというような意味合いだと思います。
言葉よりも行動で示すことができる人は、信用できますもんね。
世の中には甘い言葉や都合がいい言葉をかけてくる人はたくさんいますが、実際に行動に移せる人は少ないですよね。甘い言葉や都合がいい言葉を言う人たちって、自分の都合によってその都度言葉の解釈を変える人が多いと思っています。
「足踏みしてても、靴の底は減るぜ」という高橋歩さんの言葉にもあるように、多くを語らずに、行動することによってスピード感も出てきますし、何か事を成す時に是非とも参考にしたい言葉です。
高橋歩少欲多施
欲張らずに、人に与えましょうという事が書かれています。
相田みつをさんの「うばい合えば足らぬ、わけ合えばあまる」の言葉と同じ意味だと思っています。
相田みつを人の欲は際限なくどこまでも広がってきます。
その欲のおかげでここまで進歩してきたとも言えますが、その欲のせいで争い事は絶えませんし、貧富の差はどんどん広がるばかりです。
情けは人の為ならずという言葉があるように、与えることは自分が受け取るという事のような意識を少しづつみんなが持てば、より良い世界になっていくのではないかと思います。
少しでもあなたの人生が、より良いものになりますように。
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